2020/08/23 17:33

もんぜん屋に

お立寄りくださりありがとう御座います



処暑の初候

「綿柎開く(わたのはなしべひらく)」

8月23日~27日ころ

綿の実を包む萼が開くころ


処暑は暑さが少し和らぎ

秋の気配が漂い出してくるころ

そう言えば

今朝はなんとなく何時もより

チョッと涼しいような気がします




綿は蒴果と呼ばれる実をつけ

その実がはじけて現れるのが

コットンボールと呼ばれる白い綿花

大事な種は

このフワフワの綿花の中に入っています

その綿花を紡いで糸を作り布を織る

木綿の感触は人にも優しいですね



綿(コットン)素材の特徴 | キャブ株式会社

(画像お借りしました) ふわふわ~(´艸`*)




今は花嫁衣装にしか見られない

綿帽子ですが

江戸時代に綿丸と呼ばれ

女髷のほこり避けの被り物とされていました

これは上流階級の女性の

「小袖被衣(こそでかずき)」から

変化した物と言われています


小袖被衣はこんな風に頭から被るもの↓


小袖をかづく武家婦人 ・室町時代・武装の伸展 日本服飾史 資料・風俗 ...

(画像お借りしました)




木型に薄く延ばして糊で固め

和紙に張って作られていた「綿帽子」ですが

かぶる状態によって

「ひたい綿」「かつぎ綿」などがあったようです


婚礼で花嫁がかぶる習俗になったのは

「ほこりを避けるもの = 穢れを除けるもの」

と言う事が考えられるようです



婚礼衣装には

「角隠し」もありますが

「女性の持つ角が生えて来ないように」

ではなく

「鬼に魅入られないように」という事

御めでたい事に嫉妬する「モノ」は

ふわ~っと寄って来るのでしょうか

昔はそう言った「返し技」を

知っていたんですね~

(。-`ω-) フムフム





それでは皆様

またのお越しをお待ちしております m( _ _ )m

 ― もんぜん屋 女将 ―